2021年04月10日
○ カメラメーカーの限界? made in Japan ☆1
http://hajimechan01.livedoor.blog/archives/9593290.html
・・の続きです。
レンズのF値は、明るい方が露出時間も少なくて済み
大変便利です。
しかしながら、Fが明るいレンズの場合・・
・収差が増大、星像も肥大。+周辺減光。
・レンズ重量が増加、コストも増加。
etc
等の欠点が見られるようになります。
逆に、Fが暗過ぎのレンズの場合
・露出時間が余計にかかる。
・エアリーディスクが肥大する。
etc
等の欠点が見られるようになります。
105㎜・望遠レンズ、スポットダイアグラム (F8)
エアリーディスク直径 ≒ 2.44λF
(例) d線(0.588μm) F8 の場合、
2.44 x0.588 x8 ≒ 11.4 μm
軸上の球面色収差は、良く補正されていますが
エアリーディスクが肥大し、見かけのシャープネス ※1
がやや失われた状況です。(小絞りボケ)
「Fの長さは七難隠す」とは、よく言われますが・・
月惑星、重星等の高倍率・高拡大写真等での適合性の話であり、
星野(星雲星団・彗星等)撮影においては、適度な明るさが
必要となります。 ※1
上記は、F4モデル。
エアリーディスク直径
2.44 x0.588 x4 ≒ 5.7 μm
適度な明るさで、シャープな画像です。
軸上の球面色収差も、良く補正されています。
露出時間も、F8の1/4 で済みます。
F4以下の明るいレンズは、構成枚数も大きく増え、
重量、コストも増加します。(メーカーレンズ)
新4枚玉レンズ、105㎜・F2.6(口径 40mm)も
開放では、周辺部のコマが大きく、保存画像にはあまり
向かない感じです。(リアルタイム動画用)
F4に絞ると、良好な星像となります。
カラー撮像・素子配列、3x3~
を考慮すれば、これ以上悪戯に、明るさを追及する事は、
あまり得策とは言えない感じです。(撮像素子、2.9μm~)
総合すれば、F4 クラスが、最適な星野写真用レンズ
となるでしょう。
反射(ニュートン系)においても、F4クラスが、運用上の
諸条件を考慮した、よりベターな感じです。
※1
極限等級(限界等級)を追求する向きの方は、F8
クラスの方が向上します。(露光時間は4倍必要)
分解能(解像度)追求(月惑星)の向きは、F16クラス
(備考) telescope-optics.net
https://www.telescope-optics.net/diffraction.htm
続く・・ (`・ω・´)
☆ 星の便利帳
http://hajimechan01.secret.jp/hosi.htm