2020年07月10日


対物レンズ、反射鏡等の、ナイフエッジテスト。

望遠鏡・主光学系の自作 & 精度テストにおいて、
簡便で便利な方法です。

( もっとも、対物レンズの場合、研磨後直ぐに実視テスト
が出来るので、省略も出来ますが・・)


IMGP4427ms

対物レンズのナイフエッジテストの場合で、反射鏡のように
研磨面の定量的な形状(理想面との誤差)を、必ずしも計算
する必要の無い場合は、上記のような、簡便なものでも
充分使えます。※1


粗動のみですが、研磨面の定性的評価は充分出来ます。

光源は、100円ショップ(ダイソー)で購入した
ミニライトを使用しています(少々改良しています)


対物レンズのナイフエッジテストの場合は、光源を5M程度
遠方に離し、単純な透過光のナイフエッジテストが可能です。
即ち 「 中距離人工星 ・ ナイフエッジテスト」 (仮称) です。※2


中距離人工星 ・ ナイフエッジテストの利点は

・明るい光源が使えるので、昼間のテストも楽。
・昼間のテストも楽なので、何時でも何処でもテストOK!

下の写真のように、昼間でも撮像可能です。(中央穴が見えています)


IMGP4451ms

※1
対物レンズ、ナイフエッジテストの標準は、高精度・平面鏡を
使用したものです。(コリメーションテスト、下写真参照)

しかしながら、高価な平面鏡が必要です。
個人の入手は、少々難儀です。

高精度の球面鏡を研磨した後、平面鏡を自作するのも手です。


IMGP4177s


鏡面・レンズ研磨の大家、木辺成麿氏の著作、「反射望遠鏡の作り方」
昭和25年初版 ( 昭和29年 改版 )  図説より


※2
反射鏡の場合、通常は、光源とナイフを横に並べての
ナイフエッジテストとなります。

狭い部屋でもテスト出来ます。


続く・・  (`・ω・´)

☆ 星の便利帳
http://www002.upp.so-net.ne.jp/bob-k/hosi.htm




(21:39)

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